８月６日・広島市の平和記念式典
～菅首相が広島市の平和記念式典挨拶で、一番重要な部分を読み飛ばした件について～
挨拶原稿がのりで剥がれず、まとめて原稿をめくってしまったそうですね。菅首相は記者会見で謝罪されましたが、核兵器禁止条約に示された核兵器の非人道性・日本は唯一の戦争被爆国・『核兵器のない世界』の実現に向けた努力等、一番重要な部分を読み飛ばしたようです。76年前に原水爆が投下された広島市の平和記念式典です。更に１月に核兵器禁止条約が発動されています。こんな大切な話を誰かに任せた原稿で話す姿勢も、式典直前まで確認しない姿勢も残念です。
核兵器禁止条約の内容は、非核三原則を守る日本の総理大臣なら、原稿なしでも話せるはずです。
安倍前首相も被爆の地、広島市の平和記念式典挨拶で非核について触れず、被爆者はじめその場にいた多くの関係者の怒りにふれました。このため３日後の長崎市の式典挨拶で、非核平和について付け加えるという醜態を見せました。
アメリカによる広島と長崎への原爆投下は、地形や気候条件を十分考えていかに効率よく最大の殺傷効果を出せるか実験した人間とは思えない残虐行為です。戦争を終わらせるため仕方なく投下したというアメリカ英断説をいまだに信じる方がいますが、広島の惨事はもはや敗戦を明らかにするに十分なので、長崎にまで投下する必要はないはず。また、わざわざ最大の殺傷効果を得るためにあちこち条件がそろう場所を探す必要はないはず。だからこそ、核兵器禁止条約にはその非人道性が明記されています。なので、広島・長崎には単なる被爆では済まされない怒りがいまだに燻っています。被爆者の気持ちを思うなら、このそれぞれの被爆地の思いを受け止めた挨拶をするべきです。
広島・長崎の平和記念式典が毎年８月６日・９日に開催される意義をご存じないはずはありません
なぜ日本に非核三原則ができたのか、経緯をご存じないはずありません。
なぜ平和憲法が出来たのかご存じないわけがない。
まさかとは思いますが、二度と同じ過ちを繰り返さぬよう、我々国民は憲法を遵守する不断の努力をするよう明記されていることをご存じない？
そんなはずはないですよね。
被爆国日本の総理大臣です。はっきりと被爆の惨状を世界に発信し、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、世界に発信して頂きたいです。
